【アドラー心理学】叱らないし、褒めない。勇気づけていこう!

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勇気。

 

それは、人が健康に、建設的に生きていく為に絶対的に必要な要素。

 

そして、アバンのしるしを光らせるポップ君の魂の力
(詳しくは、コチラの記事へGO!)

www.piyotama.site

 

そして、個人的な問題に留まらず、良好な人間関係を築くためにも勇気は不可欠になります。

 

勇気がないと、前向きな行動ができず、対人関係を避けるようになりコミュニケーションも消極的なものとなり、相手の勇気を奪ったりしてしまうようになります。

 

そこで、この記事では相手を勇気づける為にはどうすればよいか?について、アドラー心理学から学んでみたいと思います。

 

お付き合いの程、よろしくお願いします。

勇気づけているつもりが、勇気をくじいてしまっていた!?

僕たちのコミュニケーションの間では、自分では、相手を勇気づけているつもりになっていても、実は相手の勇気をくじいてしまっていたという事が、たくさんあります。

 

そこで、どうすれば、相手を勇気づけることが出来るのかを考えてみたいと思います。

 

相手の勇気をくじいている行為とは何でしょうか?

 

結論から言うと、それは

 

1.叱る

2.褒める

 

行為であるとアドラー心理学では言われています。

 

???

 

一体どういうことなのでしょうか?
ひとつずつ、みてみましょう。

叱ること

相手を叱るという行為は、相手の勇気をくじきます。
何故なら、叱られるということは欠点を指摘されているというわけですよね。。

 

あなたは、欠点を指摘されて嬉しいですか?
嬉しくないですよね(^-^;

 

叱る ⇒ 欠点の指摘、相手の否定
     結果、相手の勇気をくじく

 

とまあ、こういう訳ですね。

 

ポジティブ心理学者でハーバード大学で人気第1位の講座講師を務めるショーン・エイカー氏も職場での欠点への指摘の有害性を語っています。

 

職場では、上司は部下たちの改善が必要な部分を指摘する傾向が強いですよね。
それが、上司の役割で仕事なのだと認識している方も多いかと思います。
言うまでもなく、目的(ゴール)は、指摘した点を部下に改善してもらうことにあります。

 

ところが、指摘をするとその点が改善、解消されるどころかかえって強化されてしまう傾向が高いとエイカー氏は語っています。

 

叱られ、指摘を受けることで、部下は”直すべき弱点をもつ人間なのだ”という意識を持つようになります。

 

このように言うと、私も若い頃には、たくさん叱られたり、指摘をされたことによって、色々と足りない点を改善することで成長できたのだというかもしれません。

 

しかし、本質はそうではありません。そのような方は、叱られたのにも関わらず、成長できたというのが正しい表現だと言えます。

 

叱られたから伸びた ⇐ X

叱られたのに伸びた ⇐ 〇

 

つまり、叱られて勇気がくじかれても、勇気が枯渇することなく、なんとか成長することが出来たということです。仮に、建設的な勇気づけを得られる環境にいたならば、より成長できたと言えます。

 

大切なことは、相手にとって、嫌な人間になってしまったら、勇気づけをすることは出来ないということです。
勇気づけようと思うのであれば、相手の味方にならなければなりません。

 

上司は部下を自由に支配できるものだと思っていませんか?
組織の構造上、目上の者には裁量権が与えられて、部下は上司の指示には従わなければいけないというのが大人のルールです。

 

しかし、部下も感情をもった人間です。
感情を無視して支配をしようと思っても、上司のことを勇気をくじく敵とみなし、自主的に建設的な行動を勇気が失われていきます。

 

相手にとって、自分を認めてくれない人、受け入れてくれない人、利用しようとする人になっては何を言われても素直には受け入れてもらえないでしょう。

 

するとコミュニケーションも希薄となり、勇気がくじかれることで、弱点や指摘箇所がより強化されていってしまうのです。

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褒めること

叱ることが勇気くじきになることは、何となくわかりますが、褒めるのもダメなのでしょうか?

 

それは、褒めるという行為は【縦の関係】を強調するからです。

 

例をあげてみましょう。

 

子供が良い成績をとって、帰ってきたときに、

 

「おぉ、偉いね!」

 

と褒めることは、子供の勇気をくじいてしまいます。

何故か?

 

それは、親が、子供のことを偉いか、偉くないかを判断・評価しているからです。

褒められている間は、もっと褒められたくて一生懸命勉強するかもしれません。

 

ところが、成績が悪くなり親から褒めてもらえなくなっていったらどうでしょうか?

 

勉強への意欲を失い、建設的な行動を放棄して、最悪な場合は、非建設的な行動を起こして親の関心を集めようとするかもしれません。

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勇気づけ~I メッセージ

叱ってもダメ、褒めてもダメ。
では、効果的に相手を勇気づけるにはどのようにすればよいのでしょうか?

 

それには、相手を評価(否定、称賛)するのではなく、自分がどのように思ったのかを相手に伝える(I メッセージ)が有効となります。

 

例を挙げていきましょう。

ア)記念日に手料理を作り待ってくれていた奥さんに対して:

  • I メッセージ(勇気づけ):(わたしは)嬉しい。ありがとう。美味しそう。etc
  • You メッセージ(勇気くじき):(あなたは)偉いね。さすが。よく頑張ったね。ect

イ)相手が待ち合わせに遅刻した:

  • I メッセージ(勇気づけ):(わたしは)悲しい。残念。寂しい。etc
  • You メッセージ(勇気くじき):(あなたは)遅れるなんてひどい。etc

ウ)依頼した仕事をやらない:

  • I メッセージ(勇気づけ):(わたしは)やってもらえると助かる、嬉しい。etc
  • You メッセージ(勇気くじき):(あなたは)どうしてやらないの?etc

 

Iメッセージの大切な点は、相手を無条件に信じていること、受けれている姿勢だと思います。

 

相手が勇気づけがされていくと、主体的に自ら進んで行動をとるようになっていきます。

 

信頼されている、自分の味方だという安心感があれば、もはや叱ることも褒めることも必要が無くなります。

 

相手の感情や意志を尊重しないで縦の関係(権力)で強引にねじ伏せようとするよりも、勇気づけをすることが建設的で良好な結果を得る為には大切になるワケですね。

最後に

いかがでしたか?

 

アドラー心理学をもとに、叱らないし、褒めない。相手への勇気づけについてご紹介しました。

 

書籍としては、岸見一郎と古賀史健の共著による【嫌われる勇気】が有名ですが、今回ご紹介したお話は、以下の書籍を参考にしております。
こちらの書籍は、実践的なはなしが多く、大変おススメです。
また、ポジティブ心理学者のショーン・エイカーの著書も大変多くの学びがありましたので、是非ご覧ください。

 

ひとつ、大切な心構えとして、このような考えかをしていない人を罵倒したり、責め立てる行為は全く非建設的であるばかりではなく、知識というのはそのように使うものではないと僕自身は思っています。

 

その為、もしも、共感できるとお感じになり参考にしてみようと思ってくださる方は、どうか相手をどうにかさせようというのではなく、ご自身の心構えにのみ活かすようにして頂ければと思います。

 

知識というのは、それが正しいと信じると相手にも同じ姿勢を求めてしまい、それは時に攻撃的な暴力となると感じるからです。

 

半分以上は、謙虚でいたいという自分自身への戒めであります(^-^;

 

少し長くなりました。

 

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

 

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