最上もがさんの勇気ある告白-うつ病の苦しさ

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僕は、あまり詳しくはないのですが、元でんぱ組.inc最上もがさんが、14日自身のYouTubeチャンネルの生配信でこれまで明かしていなかったでんぱ組の脱退理由について、うつ病であったことを涙ながらに告白したそうです。

 

news.yahoo.co.jp

 

イメージがついてまわる芸能人の方が社会に打ち明けることはとても勇気がいる事だったと思います。

 

なにより、これまでの数年間、告白できずに抱えていた葛藤に思いを馳せると、同じうつ病を患う人間として、胸が締め付けられる思いでした。


うつ病というものは世間に急激に認知され出しては来ていますが、まだまだ理解することがとても難しい病気です。

 

うつ病患者は、希死念慮などの気分の落ち込みだけでなく、頭痛や腹痛などの身体的な痛みなどの病気自体がもたらす病状に苦しめられるのは当然の事ですが、これに加えて

 

日々の生活の中で、実に様々な苦しみや葛藤と闘うことになります

 

もちろん、抱える状況や病状などによって実に様々ではありますが、僕がうつ病になって特に悩み、苦しんだこと(今も苦しんでいること)を書き綴りたいと思います。

 

最上さんは、同じような悩みを抱える人に少しでも寄り添そえればという思いがあるとおっしゃっていますが、僕も同じ気持ちでこの記事を書きたいと思います。


それでは、よろしくお願いします。

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自分の価値を見失う

まず、僕が日々苦しめられているのは、病気になったのが他の誰でもなく、なんで自分だったのだろうか?という思いです。


僕は、病気になった人は全員が、まさか自分がという思いに苦しむものだと思います。

 

人間誰しもが、自分に絶対的な価値があると信じる心があると思います。
それは悪いことではありません。むしろ、僕はこの自分を信じる心があるから人は生きられるのだと思います。

 

自分は弱い人間で価値がない人間なのかもしれない。

 

僕は、この思いと日々闘うことになりました。

人は自分が大好き

学生時代に集合写真を貰った時に、はじめに誰をみましたか?
好きなヒトを探しましたか?

 

違いますよね。恐らくですが、全ての人がまず自分を探したと思います。
とっても当たり前で忘れがちですが、人はみんな自分に一番関心があり、特別な存在として大切にしているんです。

 

AさんはAさんをはじめに探しますが、それはみなに当てはまるものでも真理でもないんですね。
BさんはAさんではなく、Bさんをみているんです。

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人は自分が凄いと思っている

たとえ、自分なんてダメ人間だと思っている人も、人から否定をされたり非難をされて苦しむのは、少なくとも心の底では自分自身では自分が良い人間・優れた特別な人間だと思っているからだと思います。

 

例えば、上司に怒られて落ち込んだり、苦しむことは、自分はなんてダメなんだろうなどと自分自身では思っていない証拠です。

 

仮に自分自身が心底ダメ人間だと思っているのであれば、上司に怒られてもむしろそれは当然。だって、ダメ人間なのですから。
それどころか、上司はまだまだ自分のダメなところを正確に把握できていないと感じるかもしれません。

 

いづれにせよ、こう思っていたのならば、苦しむことはないと思います。

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僕はうつ病となり、この苦しみとは比較にならない程の苦しみ。

 

つまり、自分自身を徹底的に信じる力が失われてしまい、自分の存在価値そのものを疑うことになってしまったのです。

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障害受容との闘い

僕は、自分は病気になって当然だと心から思える人なんていないと思います。


自分以外のうつ病にかかってしまった人をみた時には、とても気の毒だと感じると思います。
でも、とっても悲しいけど恐らくそうなってしまう原因がその方々にはあったのだろう。
特に、健常者の方はうつ病患者の方をこのように捉えるしかありません。

 

でも、その考えはうつ病になった当の本人(僕)も同じなんです

 

僕は病気になったと言われても、どこかで自分だけは違う。
自分だけはそんな病気にならなければいけない悲しい原因なんてないんだ。他のうつ病の方たちと、自分は違うんだ。

 

僕はこんな風に思っていました。(まだ、具合が悪くなるとそんな考えがよぎってしまいます。)

 

うつ病になった方は自分だけは他のうつ病患者の方とは違うんだとどこかで思いたいのだと思います。
そうしなければ、苦しくてやってられない程に、受け入れるのが苦しいものだと僕は自分がその身になって実感しました。
一体、何故こんな酷く苦しい目に遭わなければいけないのだろう。

 

障害受容という、感情の欠けらもない言葉で片付けるにはあまりに苦しい葛藤がうつ病経験者には襲いかかります。


最後に

自分自身の存在価値に疑いをもってしまうということは、他者から自分を否定されるという苦しみよりも遥かに苦しいものです。

 

病気にならなかったら、絶対にこんな事は考えもしなかったと思います。

 

健康的に生きていたら、全く知らなくても良いこと、というか知らない方が良いとすら思います。

 

僕は、うつ病にならなかったのならば、こんなことは知りたくなかったと思います。

 

僕は、当たり前だと思っていた自分自身や世界が揺らいでしまう恐ろしさや不安と日々闘っているかたが多くいらっしゃることを知り、自分だけではないのだと大変力になりました。

 

僕は、自分自身に価値があると自分自身で信じられるような日がいつの日かやってくることを信じて、焦らずゆっくりと、なんとか毎日を生きています。

 

生き方に正解がないのと同じで、うつ病との向き合い方にも正解はないのだと思います。

 

この記事を読んで、ほんの少しでも気持ちが軽くなる方がいればとても嬉しいです。

 

最後まで、ご覧いただきありがとうございました。

 

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