I'm OK, You're OKな自己表現(アサーション)とは?
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ビジネスの場面においても、家族と過ごすプライベートの場面においても、コミュニケーションというのはとても大切です。
コミュニケーションがうまく取れないと、人間関係が悪化していき、それがストレス要因となり、個人だけの問題ではなく、やがて職場や家族全体といった組織全体の雰囲気にも悪影響を与えることになります。
このように、良好なコミュニケーションをとる事が出来ることは、組織にも個人にも求められる大変重要かつ根本的な要素であると言えます。
なお、僕は以前にもの凄く大きな会社という組織でコミュニケーションがうまく取れずに最終的にうつ病となってしまいました。
反面教師としてではありますが、コミュニケーションの本質を正しく理解することは、自分を守るセルフケアのスキルとして不可欠なモノであると実感しております。
今回、お話させて頂くような内容をコミュニケーションが上手く取れなかった当時に理解できていれば、メンタル疾患は防げた可能性も高いのではないかと実感しております。
この記事ではそもそものコミュニケーションについてのお話と、そのコミュニケーションを円滑にする為に個人ができる『アサーション』という考え方について、紹介させて頂きます。
それでは、よろしくお願いいたします。
なお、メンタルヘルス対策関連のおすすめ記事はコチラをご覧ください!!
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コミュニケーションとは?
コミュニケーションの根本を考えてみますと、自分を誰かに分かってもらいたいという動機から生まれる行動と言えると思います。
つまり、コミュニケーションを取るということは、自分を知らせるということです。
いやいや、僕は何も知らせたいことなんてないという方もいるかもしれませんが、それも立派なコミュニケーションの一つです。
つまり、何も伝えたくない。知られたくない。話したくない。ということを相手に伝えたいということになりますからね。
そして、コミュニケーションは、相互理解というのが一つのキーポイントとなります。
と言うのも、大抵は『不安』というのは、相手のことが分からないという状態から起こるからです。
**ちょっと豆知識のご紹介( ´∀` )**
【ザイオンス効果】って聞いたことありますか?
同じ人や物に接する回数が増える程、その対象に対して好印象を持つようになる効果のことです。
アメリカの心理学者ザイオンスが広めたから、ザイオンス効果って呼ばれているらしいです。
これ、ありませんか?
例えば、完全なアウェイのはじめていく居心地の悪いセミナー会場とかであまり好きでも興味もない人でもみかけると、ホッとして思わず親近感を持って声をかけてしまったりする、アレなんかもザイオンス効果ってやつのためなんですね。
まぁ、そんなワケで、良好なコミュニケーションを取る為の円滑な関係を作る為には、日ごろから軽く挨拶、返事などの接触の頻度を増やすことはとっても有効なんですね。
**豆知識のご紹介( ´∀` )終了です**
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アサーションとは?
アサーションとは、相互の関係性を大切にしたコミュニケーションのカタチのことを言います。自他尊重などともいいますね。
自分と他者のどちらのことも大切に、自己表現をすることです。
つまり、I'm OK, You' OK (アイム オッケー、ユア オッケー)の精神で他者と関わる姿勢のことを言います。
中々、簡単で退屈な話の様に聞こえるかもしれませんが、これを実践するのは並大抵のことではないと思います。
余程、精神的なゆとりや余裕のある環境でなければこのような姿勢をとる事は難しいと思います。
子供と親。部下と上司。
このような関係になると、つい忘れてしまいがちになりますが、コミュニケーションは基本的に双方が対等な立場であることが大前提となります。
その上で、自分も相手も大切にして、主張はしっかりと行うものの、相手を傷付けないコミュニケーションのスキルがアサーションになります。
繰り返しになりますが、僕たちは、自分では無意識のうちにこのような自他尊重の立場とはかけ離れた態度で相手とコミュニケーションを取っています。
そこで、続いて、アサーションが上手く出来ないコミュニケーションのカタチとはどんなものがあるのかみていきましょう。
自分がどのようなタイプかを知ることで、コミュニケーションの質を上げたり、ストレスに対するセルフケアのスキルを上げることが期待できます。
あなたはどのタイプに当てはまりますか?
考えてみて下さいね。
なお、会社の立場、家の立場、友人との立場などで自己表現のタイプが異なることがあると思います。その際は、それぞれの自分の立場でどのように感じるのかを理解するようにしてみると良いと思います。
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自己表現の3つのスタイル
攻撃的、アグレッシブ(aggressive)
某マンガのG君タイプです。
相手の言い分や気持ちを無視、軽視して、自分を押し付ける言動を取る人です。
その場の主導権を握りたがり、相手よりも優位な立場に立とうとする態度を取り、勝ち負けで物事を決めようとする姿勢を持っているのが特徴です。
つまり、I'm OK, You're NOT OKタイプですね。
俺はハッピーだけど、てめぇは知るかの精神です。
非主張的、ノン・アサーティブ(non-assertive)
某マンガのN君タイプ。
自分の気持ちや考えを表現しなかったり、しそこなったりする言動を取る人です。
あいまいな言い方をしたり、言い訳がましく、態度が消極的な特徴があります。
そして、譲ってあげたのに、黙って引いてあげたのにという不満を抱え込み卑屈になっていきます。
このタイプは、I'm NOT OK, You're OKの精神です。
つまり、自分を犠牲にして、相手の不当な要求をすべて受け入れてしまう態度を指します。
僕は、会社員時代に外では、正にこのタイプでした。
反対に家庭では、外での不満を発散すべく攻撃タイプでした。
適切な主張、アサーティブ(assertive)
某マンガのSちゃんタイプ。
自分の相手も大切にした自己表現をする。アサーションで目指すタイプですね。
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最後に
如何でしたか?
今回はアサーションについてご紹介をさせていただきました。
もっと深くアサーションについて知りたい!と言うかたは、コチラの書籍がおすすめです。
今の世の中は、ほとんどが攻撃型と非主張型の人で溢れかえっているように思います。
そして、攻撃型の人は誰とでも攻撃型な訳ではなく、付き合う相手によって、非主張型になることも多いでしょう。
(部下に対しては、攻撃的だけど、上司に対しては非主張的など)
今回の話だけですと、アサーティブな自己表現が一番コミュニケーションに大切な事なんて知っとるわ!でも、それが出来ないから、苦労してるんだろうが!
若しくは、いや、俺(あたし)はアサーティブなコミュニケーションが出来ているさ!
でも、周りが攻撃型だったり、非主張型タイプばかりでそれにうんざりしているんだ。だから、コミュニケーションが上手く行かないのは俺(あたし)のせいではなくって周りが考えを改めるべきなんだぁ!!
と言う風にお考えの方もいらっしゃるかもしれません。
最後に一つだけ、お伝えしたいことは、攻撃的な人も非主張的な人も心が落ち着く余裕がない人が該当します。
そして、抜け出すための手立ては、自分を好きになること(自己受容)です。
考えてみれば簡単なことですね。
自分を認めることができれば、相手も認めることが出来るようになるというとてもシンプルなことです。
これが出来ると、アサーティブなコミュニケーションのカタチが取れるようになり、良好な人間関係が構築できていきます。
次回は、もう少しこの辺りの具体的な方法などについても触れてみたいと思います。
なお、就労移行支援事業所(リワーク)では、臨床心理士さんやカウンセラーさんの指導のもとに今回ご紹介させていただいたような様々なストレス対処法を身に付けることができるところも多くあります。
色々な種類の施設がありますが、見学だけでもOKですので、ご興味なるかたは是非以下のリンクでご自身にあったところ探されることをおススメします。
そのひとりの「働きたい」にこたえる。【LITALICOワークス】
お仕事復帰や自立を全力サポート | 就労移行支援のCocorport(旧社名:Melk)
障がいのある方への就労移行支援【パーソルチャレンジ・ミラトレ】
また、昨今は障害者向けの就職・転職支援サイトも非常に充実しています。
就職・転職のプロの支援を無料で受けられますし、ハローワークにはない求人案件もみつかると思いますよ。
心身状態に合わせて、既に就職活動のフェーズに入られている方は、是非コチラをご確認下さいね。
プロと一緒にする転職活動!障害者の就・転職ならアットジーピー【atGP】
長くなりましたので、今回はこれにて。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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