自己理解を深める~自分の良い点、悪い点の振り返り方法~
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みなさんは、自分のことが好きですか?それともあまり好きではないですか?
職場でのメンタルヘルスが注目を集めている時代ですが、自分にとって何がストレスになり、何がストレスにならないのかを把握して、セルフケアのスキルUPをする為にも、自己理解を深めることは大変重要なキーファクターとなります。
また、何か問題点や困り事に直面した際にも、自分のことを理解していれば客観的な視点で物事を考えることができ、必要なアクションを選択することが出来ます。
はたまた、良好な人間関係を構築する上でも、自己理解がある場合とそうでない場合では、コミュニケーションの質にも大きな差が生じます。
そんなワケで、この記事では、自己理解を深める効果的な方法について紹介します。
但し、自己理解というのは、自分がどのような人間であるか?(①)という事を確定し、決めつけてしまうことが目的ではありません。
そうではなく、自分と言う人間を自分がどのように捉えているのか?考えているのか?(②)ということを明確にすることだと思っています。
同じように感じるかもしれませんが、②のような視点に立つことで、固定観念を超えて、自分を変える(成長ともいえるかもしれません)ことが可能になります。
- ここ最近で自分の良かった所、変えたい所を考えてみよう
- 自分の良い所と変えたい所はどっちが多いといいの?
- そもそも沢山の項目が挙げられた方がいいのか?
- ネガティビティバイアスと確証バイアスに気を付けて!
- 最後に
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ここ最近で自分の良かった所、変えたい所を考えてみよう
自己理解を深める為に、ここ最近にあったどんな出来事でも構いませんので、自分で自分の良かったと思える所と、変えたいないぁ、あんまりよくなかったなぁと思う所を書けるだけ、書き出してみて下さい。
例えば、↓のような感じです(*'▽')
良かった所
- 毎日元気に挨拶できた
- 仕事の段取りが前広に丁寧にできた
- 規則正しい生活ができた
- 外出自粛を心掛けた
- 嫌なことがあっても、誰にも八つ当たりしなかった
- 毎日、資格の勉強を30分できた
- etc..
変えたい所(悪かった所)
- 小さな失敗を、いつまでもクヨクヨ考えすぎてしまった
- ダイエットしているのにおやつを食べてしまった
- イライラした時に、高圧的な態度を取ってしまった
- お酒をつい、飲み過ぎてしまった
- 予定したことがあったが、面倒で後回しにしてしまった
- 欲しい洋服を我慢できずに買ってしまった
- etc..
自分の良い所と変えたい所はどっちが多いといいの?
如何でしたか?
良かった所と変えたい所はどちらが多かったですか?
ありのままに、自分が自分をどのように捉えているのかを考えることは結構エネルギーを使います。
認めたくないことなどをみつめる時には、苦しみや痛みを伴う事もあると思います。
さて、実際に振り返ってもらった後に少し考えてみたいことがあります。
良い所と悪い所の項目ってどっちが多い方がいいんですかね?
少し、考えてみませんか?
これはですね。よくよく考えてみるとですね。
それぞれに対して、どうもメリット・デメリットがあるように思えてきました。
どういう事かを少し整理してみましょう。
下の表をみて下さい。
良い所が多いメリットは、何といっても自己肯定感が上がること。
そして、気分良く過ごすことが出来る点ですね。
一方デメリットとしては、良い所ばかりをみてしまうと、慢心してしまい、成長の機会が損なわれてしまうといったデメリットもあることを理解する必要があります。
一方で、変えたい所が多い際のメリットとしては、自分の悪い点を見直すことで成長することが出来ます。
また、客観的で現実的な視点に立てることもメリットとなるでしょう。
デメリットは、自己肯定感が下がってしまう点、そしてそのことが悪循環を引きしてしまうことが考えられます。
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そもそも沢山の項目が挙げられた方がいいのか?
続いて、もう一つの視点で振り返ってみましょう。
挙げた項目の数自体は多い方がいいんですかね?少ない方がいいんですかね?
やはり、これも先ほどと同様にどちらにもメリット・デメリットがあります。
整理しましたので、下の表をご覧ください。
自分の良い所・変えたい所の全項目数が多く挙がった場合のメリットとしては、自分を見つめることが出来て、セルフモニタリングができて自己理解が深められると考えられます。
デメリットは、数が多い分外部の刺激に捉われてしまい、ライフスタイルが振り回されてしまう傾向があります。疲れやすいというタイプの人もこのパターンに該当すると思われます。
項目数があまり挙がらなかったと言うかたのメリットは、外部に捉われず、穏やかに過ごすことが出来るという事が考えられます。
デメリットとして、自分をみつめることが出来ていない可能性や感受性が鈍ってしまっている可能性が挙げられます。
このように、自分のことを振り返った時に、良い所と悪い所に目を向けることには、それぞれメリット・デメリットが存在するということをしっかりと理解した上で、自己理解を深めていくことが、望ましいと言えます。
例えば、自己肯定感下がってしまい、負のループに嵌ってしまっている状況に対しては、自分の良い所に目を向けて自分の良い所のデータを蓄積するということが有効であるといえますね。
最近よく聞く、「褒め日記」なんかは、このメリットを狙ったものとなるでしょう。
また、本当は良いところがあるのに悪い所しか目につかなくなってしまったり、極端な考え方になり柔軟性が失われてしまった状態になると嫌な気分が嫌な気分を増幅させてその結果、状況もよりめんどくさいものになっていくという悪循環が起こってしまうことがあります。
この悪循環を断ち来る為には、「認知行動療法」が有効です。
実践できる認知行動療法の記事がありますので、コチラも合わせてご覧くださいね。
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ネガティビティバイアスと確証バイアスに気を付けて!
少しだけ、豆知識のご紹介です。
僕等、人間は物事を考えたり、捉えたりする際にお脳さまの特性上、物事をありのままに捉えることが出来ず、ある一定のバイアス(考えたのかたより)が生じます。
これは、あなたのせいではなく、人間が生物として、生存本能を高める為の機能とも言えるので、どうしようもないものです。
ですが、こういう性質を僕等の脳は持っていると知っていることで、考え方を柔軟にすることが少しは可能になるでしょう。
ネガティビティ・バイアス
そのままですが、ネガティブな体験や記憶はより過剰に反応しやすく、記憶にも残りやすい。
これは、リスク回避として人間の生存本能機能とも言えますよね。
危険だったり、怖かったりした記憶をきれいさっぱり忘れてしまって、また同じ目にあって、前は運が良くて助かったけど今回は...なんてことにならないようにするためのものです。
僕は、ポジティブな人間です。嫌なことは忘れます。と言う人は、悲しいかな、このリスク回避の機能が弱いという見方もできるわけです。
確証バイアス
これは、人間はどうしても、自己正当化しがちだということを理解しておくのに大切だと思います。
確証バイアスとは、仮説や信念を検証する際にそれを支持する情報ばかりを集めて、反証するデータを無視したり集めようとしない傾向のことを言います。
このように、人間には、そもそも考え方がかたよりってしまいがちな特性があるのだということを理解しておくことが、自己理解を深めていく上ではとても重要になると思います。
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最後に
如何でしたか?
今回の記事では、自己理解を深める為に最近の自分の良かった所、変えたいと思った所を考え、その結果をどのように振り返り、今後に活かしていけば良いのかという方法についてご説明しました。
悩み事や、課題・問題に対する対するアプローチとして解決志向の考え方が有効であると以前にコチラの記事にて紹介をさせていただきましたが、なりたい自分を目指していく上で、自己理解というものは、不可欠なものとなります。
また、就労移行支援事業所(リワーク)では、臨床心理士さんやカウンセラーさんの指導のもとに今回ご紹介させていただいたような様々なストレス対処法を身に付けることができるところも多くあります。
色々な種類の施設がありますが、見学だけでもOKですので、ご興味なるかたは是非以下のリンクでご自身にあったところ探されることをおススメします。
そのひとりの「働きたい」にこたえる。【LITALICOワークス】
お仕事復帰や自立を全力サポート | 就労移行支援のCocorport(旧社名:Melk)
障がいのある方への就労移行支援【パーソルチャレンジ・ミラトレ】
また、昨今は障害者向けの就職・転職支援サイトも非常に充実しています。
就職・転職のプロの支援を無料で受けられますし、ハローワークにはない求人案件もみつかると思いますよ。
心身状態に合わせて、既に就職活動のフェーズに入られている方は、是非コチラをご確認下さいね。
プロと一緒にする転職活動!障害者の就・転職ならアットジーピー【atGP】
今回の記事が少しでも参考になれば、幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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